来年(平成30年4月)からは、京都市で自転車保険が義務化されます。
保険は万が一の備えですが、事故の防止が最優先です。
ご近所のどこで事故が起こっているのかを知り、交通安全に役立てましょう。
交差点とその付近での自転車事故が78.2%
平成28年(2016年1月〜12月)に京都市内で起きた自転車事故は1678件(交通事故全体の約20%)で、死者数は10人でした。
また事故現場は交差点が78.2%を占め、出会い頭の衝突が51.5%で、事故の起きた時間帯は8〜10時、16時〜18時に集中していたようです。(統計京都 2017 年3月号)
参考)
「統計京都 2017 年3月号」京都市情報公開コーナーで閲覧可能
「平成 28 年中の交通事故概況」京都府警交通部交通企画課(統計京都 2017 年3月号特集)
同年に西京区で起きた自転車事故は101件(交通事故全体の約 25%)で死者数は4人でした。
市内各区と比較すると、自転車事故の割合が高く死者数も多い結果でした。
高齢者の関係する事故が多いことが背景にあるようです。
参考)「西京区の通学区別人身交通事故発生件数」京都府警交通部交通企画課
西京区の路上では、高齢の歩行者、自転車に注意が必要です。
では実際に事故が起こった交差点を3つあげてみます。
平成28年西京区自転車事故発生状況マップ(ライフエッジ作成)と共にみてみましょう。
平成28年、京都市西京区で自転車事故が多かった交差点
京都府警HPの「平成28年交通事故発生マップ(西京区の自転車事故)」を参考に、事故の多かった交差点をあげてみます。
(被害の大きさではなく、単純に付近で事故件数が多かった場所をあげています。)
平成28年 西京区で自転車事故の多かった交差点 | ||
千代原口交差点(9号線) | 9号線(山陰道)は交通量が多く、またこの交差点は変則的な6叉路!で事故が多く発生しています。 9号線沿いに大型店舗が多く、出入庫する車と歩道の自転車が接触する事故も起きています。 | |
上桂前田町 嵐山線高架下付近 | 上記と同じく9号線、千代原口交差点から800m程北東になります。 阪急嵐山線の線路が通る高架下を出てすぐの横断歩道は、脇道から交差点に侵入する車両が見えにくく視界が悪い場所です。高架下には停留所もありバスが乗降停車中の際は更に死角が増えます。 短い信号感覚で、線路脇の道からたくさんの車両が侵入すると同時に、横断歩道をたくさんの自転車や歩行者が渡ります。 | |
樫原秤谷町交差点 | 9号線の坂の途中にある交差点で、千代原口交差点からは南西に1.5km程です。近隣に大学や高校があり、普段から通学自転車が多い場所です。 千代原口交差点に至るまで長い下り坂になっており、速度の出ている自転車と、大型店舗からの出入庫車との事故が起きやすい場所です。 坂の高低差に加えて、斜めに狭い角度で交差する道路は視界が悪く、交差点侵入時は、横断する歩行者や自転車への十分な注意が必要です。 |
平成28年の自転車事故発生状況マップ(マークは大まかな場所を示しており、正確ではありません。)
事故の多い道路
上記交差点がすべてそうであるように、9号線は注意の必要な道路といえます。
物集女街道、桂川街道沿いも事故が多く起きています。
その他、住宅街の狭い路地での出会い頭の事故が散発している状況です。
自転車の事故の7割は交差点とよくいいますが、西京区の場合は8割に近い結果でした。
統計や過去の事故から交通安全のために、自転車利用者に気をつけて欲しいことをまとめてみます。
- 通学・通勤時間帯は要注意。余裕をもって出かけよう。
- 大きな通り沿いや交差点は、特に注意をして運転しよう。
- 狭い路地を通る時は、死角に自動車、歩行者がいることを想定しよう。
- 横断歩道を渡る時は、右左折の車やバイクの存在はしっかり確認しよう。
- 坂道での速度の出過ぎに注意。歩行者相手で死亡事故も起きています。
上記に気をつけつつ、万が一の備えとして自転車保険に入っておけば二重の安心。
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